天文FAQ

天文トピックス

●毎月の夜空の見もの+ 6月の天文現象から  

  梅雨の季節となる。天文愛好家には一息つける時期とも言えるが
天文現象の方もあまり目立つものはない。
ただ、木星が見えるようになっている。来月には土星も加わり空は賑わいを増す。
また7月初めの南米皆既日食も間近にせまってきた。
日本からはいくつもの日食観測ツアーが企画されており
今月はウオーミングアップの月となりそうだ。

 

○11日 木星の衝
  歳星とも言われ、毎年黄道12星座の中を一つずつ進む木星が
さそり座の上まで進み〜星座ではへびつかい座の中〜明るく輝いている。
位置はさそり座の1等星アンタレスの斜め左上、
アンタレスのかすかな赤色に比し圧倒的な明るさで白い輝きを放ち
街中でも周囲の明るさに消されることなくすぐにそれと気づく。
どっしり落ち着いて光る様を見ると、神々の王ジュピターの名がまさにふさわしい。
  衝とは太陽〜地球〜木星と一直線に並ぶときで、木星は真夜中に南中、
日が経つにつれ徐々に早く上るようになる。
  望遠鏡があったら、見てみたいのが木星の月である。
無い場合は、ちょっと苦しいが双眼鏡。
手振れしないようしっかり構えてみると木星の周囲に小さな星が見える。
これが木星の月(普通の星が混じっているときもあるが)。
400年前、ガリレオがその動きから地動説のヒントを得た4つの衛星が
木星の周りで列を作っている。毎日見ていると片側にまとまったり
2つしか見えなかったりと、木星の周りを公転しているのが分かる。
400年前と同じものを見ていると思うとちょっと不思議な気もする。
  さらに、大型望遠鏡で見る木星は一層見事である。
夏の気流の安定した夜の木星は非常に複雑な縞模様を見せ
表面のダイナミックな大気の流れを彷彿とさせる。
今この木星にはNASAの木星探査機JUNOが行っており
周回しながら木星大気の非常に詳細な様子を送り届けてくれている。
それとは比ぶべくもないが、やはり一度は自分の目で見てみるとよい。

〇16〜17日 木星と月が接近
17日が満月。この丸く明るい月と木星がかなり近づいて見える。
最接近は17日朝5時すぎだが、もう日が上っているので×。
見るなら16日、ちょうど日曜でもあり都合がいい。
23時、月の左手下方に木星。このときの間隔は3度と月6個分。
これだけ近くにあっても眩い月明かりにもかき消されることなく見え、
真夜中の明星たる面目躍如である。