天文FAQ

天文トピックス

●毎月の夜空の見もの+ 4月の天文現象から

 朧月夜という歌がある。
その記憶からか、春には菜の花にかかる夕月というイメージがあり、
秋口と同様に月に目が向くこともしばしば。
空の透明度は落ちてしまっているが、そのぶん暖かくなったので、
夕方、外にいてもつらくないこともある。
そこで・・

○8〜10日 地球照を見る
  5日新月。
6日からは夕方、西空低空に細い月がかかるようになる。
6日ではまだ月が太陽に近く早々に沈んでしまうのでまず見られないが
7日すぎになれば月の高度も上がり、夕方の空に細い月が見えるようになる。
日暮れて、西の空も暗くなった頃、
その細い月に目をやると月の影側がうっすらと見えているのに気づくだろう。
これが地球照だ。
新月の頃は、太陽〜月〜地球とほぼ一直線に並ぶ。
太陽の光が地球にあたり、その照り返しが正面にいる月を照らす。
このとき月面に降り立ってみれば、頭上には満月ならぬ満地球?が光っている。
地球は月よりはるかに明るく見える天体だ。
月が光を反射する割合は0.07。
地球は0.3と月より4倍も光を反射する
地球の大きさは月の4倍ほどあるので、面積は16倍も大きい。
60倍も明るい、青い地球が頭上に光るさまはさぞや見事だろう。
  辞書を開いてみると地球照は英語ではearth shine,earth lightとある。
ネット検索ではこんな表現もヒットする。
THE OLD MOON IN THE NEW MOON'S ARMS
〜新しい月に抱かれた古い月〜詩的表現だが、まさに詩のタイトル。
1850年生まれの詩人 Ella Wheeler Wilcox (米国)による
"THE OLD MOON IN THE NEW MOON'S ARMS"
The beautiful and slender young New Moon,
In trailing robes of pink and palest blue,
Swept close to Venus, and breathed low: "A boon,
A precious boon, I ask, dear friend, of you.
以下 省略   
美しく、ほっそりとした若く新しい月
・・と、なかなかいい。
閑話休題、天文に戻す
  4月の細い月は横に寝ている。
3月ほどではないが、地平線に対し黄道が立っており
その分海に浮かぶ小舟のようだ。
双眼鏡を向ければ上部影側にウサギ模様もうっすら見える。
そして、9日、地球照の月がおうし座の頭を隠す。

○9日 ヒアデス星団の食
  高度が低く条件も良くないので簡単に。
20時24分(東京)おうし座の4等星δ1が月の影側から隠される。
このときの月の高度16度。
見るなら数分前から双眼鏡で月の影側上部11時方向を注視。

3月9日夕方 コンパクトデジカメ手持ち撮影 ISO3200露光オート 〜三脚なしでもこれぐらいは撮れる

4月なら、地球照を目で見るには双眼鏡を使った方が見やすいだろう。