Solar Data

Recent Solar Activity update monthly 最近の太陽 天文台縮小画像

Kawaguchi Science Museum Solar Observatory 
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最終更新日 2018-09-08  (更新日 前月ぶん→毎翌月上旬) 

○最近の太陽活動  8月の太陽活動

 8月の太陽活動だが、月始め〜半ばまでは微小群があるだけで低迷。
後半になると小型だがD型群も現れるようになり、
また、複数(2群のみ)の群が見えるなどでやや持ち直すものの、
月末には再び無黒点に戻っている。
新発生はN側1群、S側3群の計4群である。
このように全般には静穏な太陽面だったが、
注目すべき群が出現。それが24日に出現したNOAA2720である。
同群は北半球に現れた群だが先行部N極、後続部S極となっており、
新サイクル群の磁場構造を持つ群だった。
サイクル25の先駆けとなる群と当初は見たものの
発生緯度が低すぎるのが(新サイクル群は高緯度からスタートする)難点で、
結局、同群を新サイクル群とするかについてはまだはっきりしない。
→極小期には同様のことが起こることがあるということ
(太陽内部の子午面環流〜赤道対称の南北方向の循環流〜などによる
磁力管の大きな波うち?)
同群下方、ほぼ同経度の南半球にあったNOAA2719 の変化と
シンクロするように発生したこと、緯度8度程と低緯度であることなど
もう少し先の太陽活動を見る必要があるだろう。


○2017年の太陽(月平均黒点数)

 太陽の活動度は2018〜2020年と予想される極小期に向け下降を続けている。
この1年間の動向は2016年と同様ほぼN側が優勢に推移。
ただ、その差は前年と比して縮まっている。
N側が落ち、S側はほぼ横ばいとなっているからで、年末には両者ほぼ拮抗している。
目立つのは9月のピークで、これは突発的に起こったサイクル24最大のイベント、
NOAA2673で起きた9月6日11時53分U.TのX9.3フレアによるものである。

発生後の変化が早く、δ型黒点群となり複数回のXクラスバーストを起こしている。
これからの1年、注視すべきは高緯度群の発生で、これが見られるようになると
新しいサイクルのスタートは間近となる。

*注 2018年01月09日 S側に発生したNOAA2694は緯度-32度の高緯度群。

    ただし、磁場構造は先行部N極とサイクル24群の特徴を示している。

    また、2014年12月11日、N側に現れたNOAA2236も緯度30度と高緯度だったが

    この時には太陽面にはかなりの群が現れていた。

*注 2018年04月10日 S側に発生した微小なA型群は緯度ー30度の高緯度群

    この黒点の磁場構造は先行部S極であり、新サイクル25に属する群としての

    特徴を持つものだった。短命、かつ微小な黒点だったため川口では確認しておらず

    またNOAA番号は付されていない。

    2018年06月現在、太陽活動は底の状態が続いており、新サイクル群の特徴を持つ

    高緯度群の発生もみられるようになった今、サイクル25のスタートは2020年を待たず

    ここ1年ほどのうちに始まる可能性も出てきた。 記)2018年06月16日

*注 2018年08月25日 N側に24日に発生したNOAA2720は、先行黒点N極、

    後続黒点S極の極性を持つ、新サイクル群(サイクル25)の特徴を示す群。

    発生まもなくD型へと成長、プラージュ輝度の上昇などやや活発な様子を見せていた。

 

    

    

 

2017年9月7日の太陽 右側のE型群がサイクル24最大の活動を起こしたNOAA2673

 

サイクル24

 太陽活動には周期性があり、約11年ごとの変動を繰り返している。
今期の活動は、1755年に始まる活動をサイクル1と数え、その24番目となるもので、
サイクル24と呼ばれている。

サイクル24の活動度は非常に低く、同様に低迷したサイクル16(1923年スタート)
以来、ほぼ90年ぶりという低い値を示している。
世界の観測を集計しているベルギー王立天文台SIDC/SILSO
〜Sunspot Index And Long-term Solar Observation〜によれば、
サイクル24のスタートは2008年12月。
2012年03月に第1のピーク、黒点数98.3(太陽北半球側の活動による)に達したが、
その後一旦下降、2013年から再び上昇に転じ
2014年04月に第2のピーク=極大値116.4(太陽南半球側の活動による)を迎えた。
このずれは、太陽活動の南北非対称として知られるもので、
ここ何サイクルかは共通して北半球の活動が先行するというパターンとなっている。
サイクル24図
サイクル24一覧
開始       2008年12月 
極大       2014年04月
極大値      R=116.4
極磁場      北極 S極   南極 N極(サイクル24前半〜)

極磁場反転   2012〜2013年

極磁場(現在) 北極 N極 南極 S極(Wilcox solar obsevatoryによる)
黒点磁場    北半球 先行黒点 S極  後続黒点 N極
          南半球 先行黒点 N極  後続黒点 S極
新サイクル 2018年〜2020年スタート(予想)


○サイクル24最大群 
20141024093219NOAA219220141024092115NOAA2192el
2014年10月24日 NOAA12192 左白色像 右Hα単色像
2014102409211720141024092233Ha
2014年10月24日

2014102509314220141025093847Ha
2014年10月25日
2014102612140020141026121501Ha
2014年10月26日


○サイクル24 最大級(第3位20171008現在)のフレアを起こした群

 〜2017年9月のNOAA2673の起こしたX9,そしてX8が最大となった〜
20110809091829NOAA126320120306145948NOAA1429_30

NOAA11263 2011年08月09日  X6.9           NOAA11429(左側) 2012年03月07日  X5. 4