Solar Data

Recent Solar Activity 最近の太陽活動 天文台縮小画像

Kawaguchi Science Museum Solar Observatory 
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最終更新日 2019-04-13

最近の太陽活動概況

 現在は太陽活動周期第24期(サイクル24)の終盤にあたっている。

太陽面にはほとんど黒点群が現れず、月の大半は無黒点という日が続く。

時折現れる黒点群も小型で短命、最大群でもD型どまり。

ほとんど成長することなく数日で消滅することが多い。

フレア・バーストなどの活動現象もなく、太陽活動はほぼ底に達した状態にある。

次の新しいサイクル(25)が始まるのは2019〜20年前後と予想されている。

注)2019年4月 NOAA Space Weather Workshop によれば

  サイクル25のスタートは2019年7月から2020年9月。 

  またサイクル25の活動は今期と同レベルで低い。

  極大は2023〜2026年、という予想が出されている。

 

 *毎日の太陽面の様子はSolarData/太陽画像一覧/白色光による太陽全面像参照

 *太陽全般については天文資料集/テキスト集/太陽についての解説参照

 *前年の太陽活動については下記参照

 *太陽活動サイクルついては下記参照

 

○2018年の太陽活動
  2018年、太陽の活動度は極小に向け更に下がり続けている。
移動平均値グラフから見たその値はほぼ底近くで非常な低迷状態にある。
太陽上に全く黒点が見られなかった無黒点日数も大幅に増加、
下の通り年間で6割にも達し、前年2017年と比べ倍増している。
2018年 221日(61%)
2017年 104日(28%)
2016年  32日 (9%)
2015年  0日 (0%)  (注)原典はspaceweather.comによる集計
  年間の群の発生数はN側21群、S側18群、計39群と非常に少ない。
また最大となった群でもD型どまりとなっていて活動度も低く、
フレア・バーストなどほとんど見られなかった。
〜X、Mクラスバーストの発生は皆無、Cクラスバーストのみ。
7月以降はCクラスバーストが1回観測されただけでそれも皆無となる。
そして光学観測も、重要度1未満のサブフレアのみという状況〜
  下図は2018年月平均黒点相対数の推移である。
これによると、年前半は概してN側が優勢となっていたが、
後半になるとそれが大きく落ち込み、NS両半球ともほぼ下がりきり、
横ばいというような状態となっている。

一方、2018年は新サイクル25の先触れと見做せるような群も
いくらか現れている。
・2018年04月10日 S側に発生した微小なA型群は緯度ー30度の高緯度群
この黒点の磁場構造は先行部S極であり、新サイクル25に属する群としての
特徴を持つものだった。短命、かつ微小な黒点だったため川口では確認しておらず
NOAA番号も付されていない。
・2018年08月25日 N側に24日に発生したNOAA2720は、先行黒点N極、
後続黒点S極の極性を持つ、新サイクル群(サイクル25)の特徴を示す群。
発生まもなくD型へと成長、プラージュ輝度の上昇などやや活発な様子だった。
この群に関してはサイクル25の先駆けとなる群と当初は見たものの
発生緯度が低すぎるのが(新サイクル群は高緯度からスタートする)難点。
→極小期には同様のことが起こることがあるという。
(内部の子午面環流〜南北方向の循環流〜などによる磁力管の波うち?)
同群下方、ほぼ同経度の南半球にあったNOAA2719 の変化と
シンクロするように発生したこと、緯度8度程と低緯度であることなどから
最終的には現サイクル群とされている。
・2018年11月10日 N側緯度26度、太陽面経度204度に現れた微小な暗点は
先行部N極、後続部S極の新サイクル群の特徴を示しており、その緯度の高さから
新サイクル群と考えられているが、これもNOAA番号は付されていない。

・2019年3月3日 S側東縁に現れたHαプラージュ領域(緯度ー19度、経度50〜57度)は

 先行部S極、後続部N極と新サイクルの特徴を示すものの、黒点にはなっていない。

  

サイクル24

 太陽活動には周期性があり、約11年ごとの変動を繰り返している。
今期の活動は、1755年に始まる活動をサイクル1と数え、その24番目となるもので、
サイクル24と呼ばれている。

                                                      update Jan.2019

サイクル24の活動度は非常に低く、同様に低迷したサイクル16(1923年スタート)
以来、ほぼ90年ぶりという低い値を示している。
世界の観測を集計しているベルギー王立天文台SIDC/SILSO
〜Sunspot Index And Long-term Solar Observation〜によれば、
サイクル24のスタートは2008年12月。
2012年03月に第1のピーク、黒点数98.3(太陽北半球側の活動による)に達したが、
その後一旦下降、2013年から再び上昇に転じ
2014年04月に第2のピーク=極大値116.4(太陽南半球側の活動による)を迎えた。
このずれは、太陽活動の南北非対称として知られるもので、
ここ何サイクルかは共通して北半球の活動が先行するというパターンとなっている。

                                                      update Jan.2019  
サイクル24一覧
開始       2008年12月 
極大       2014年04月
極大値      R=116.4
極磁場      北極 S極   南極 N極(サイクル24前半〜)

極磁場反転   2012〜2013年

極磁場(現在) 北極 N極 南極 S極(Wilcox solar obsevatoryによる)
黒点磁場    北半球 先行黒点 S極  後続黒点 N極
          南半球 先行黒点 N極  後続黒点 S極
新サイクル 2018年〜2020年スタート(予想)


○サイクル24最大群 
20141024093219NOAA219220141024092115NOAA2192el
2014年10月24日 NOAA12192 左白色像 右Hα単色像
2014102409211720141024092233Ha
2014年10月24日

2014102509314220141025093847Ha
2014年10月25日
2014102612140020141026121501Ha
2014年10月26日


○サイクル24 最大級(第3位20171008現在)のフレアを起こした群

 〜2017年9月のNOAA2673の起こしたX9,そしてX8が最大となった〜
20110809091829NOAA126320120306145948NOAA1429_30

NOAA11263 2011年08月09日  X6.9           NOAA11429(左側) 2012年03月07日  X5. 4